カプラン臨床精神医学Q&Aレビュー

カプラン臨床精神医学Q&Aレビュー

によって 融 道男

カプラン臨床精神医学Q&Aレビュー - カプラン臨床精神医学Q&Aレビューをお探しですか? この本は著者が書いたものです。 この本には624ページページあります。 カプラン臨床精神医学Q&Aレビューはメディカルサイエンスインターナショナル (2009/8/29)によって公開されています。 この本は2009/8/29に発行されます。 カプラン臨床精神医学Q&Aレビューは簡単な手順でオンラインで読むことができます。 しかし、それをコンピュータに保存したい場合は、今すぐカプラン臨床精神医学Q&Aレビューをダウンロードできます。

カプラン臨床精神医学Q&Aレビューの詳細

本のタイトル : カプラン臨床精神医学Q&Aレビュー
作者 : 融 道男
ISBN-10 : 4895926141
発売日 : 2009/8/29
カテゴリ : 本
以下は、カプラン臨床精神医学Q&Aレビューに関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
この本は単なる問題集ではない。かといって単なる精神医学の教科書というわけでもない。実はこれこそ、DSMという診断システムの背後にある哲学や方法論に最も効率よく触れるための最高の指南書である。この問題集を一冊解き終えたときには、多くの日本の精神科医がDSMというものを誤解していたことにハタと気がつくはずである。しばしば誤解されているように、DSMは単なる表層的でお手軽な操作的診断システムなのではない。この問題集の中で形を変えて何度も問われていることからも明らかなように、DSMの背後には、どこまでも科学的・中立的に精神疾患の本質に迫ろうという高潔な哲学が確かに存在するのである。だからこそ、まずは信頼性を第一として明確な操作的診断基準を作成し、それに基づいて均質な疾患データを収集することでその疾患に関する疫学情報を整理し、それから改めてその疾患の本質的病態や病因に迫っていく、という手法を採ったのである。詳細についてはいろいろと批判すべきところがあるのかもしれないが、全体としては、こうした科学的精神は敬意をもって評価されるべきものだろう。なにはともあれ、一人でも多くの精神科医にこの問題集に取り組んでみてもらいたい。とりわけ「DSMには哲学がない」などとほざいておられる先生方には是非とも試食して頂きたい。そして、この問題集の底に流れる溌剌とした力強いフロンティアスピリットを感じ取って頂きたいのである。もしかしたら、「下品で深みがないと思っていた米国文化にも結構良いところがあるじゃないか」などと思える向きも出て来るかもしれない。

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